雑多考察

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SAO Alicization WoUのOP考察

以下記載事項を必読の上お読みください。

この考察では原作小説をお読みでない方(アニメ視聴のみ)にはネタバレになる部分がありますので、あらかじめご了承の上お読みいただければと思います。

今回はOPに出てくる青い鳥について考察していこうと思います。

 

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(アニメーション SAO Alicization WoU第一話OPより引用)

 

この青い鳥に関してTwitterで、これはアリス・ツーベルクではないかとの話題が出ていましたので、他にも考察したい部分は多々ありますが、今回は「青い鳥」に絞って考察してみようと思います。

 

まず、なぜ青い鳥がアリス・ツーベルク(以後ツーベルクとします)ではないかと言われたのかについてですが、このOPには上記画像の他にもう一度映る場面があり(詳細を扱いたいため後程記載)、さらには前半でのアドミニストレータ戦でユージオが剣に変わるシーンでも出てきます。その時に一緒に交わった結晶はアリスの記憶の欠片であったことからも関連しているのではないかと考えられます。(アニメSAO23話/原作14巻p.244より)

加えて、原作の中では小鳥の水晶と明示されてることからも、小鳥の水晶はツーベルクの記憶の欠片と考える事にします。

 

次に今回のOP映像の中で先ほどの「青い鳥」はノイズのような形で消える演出がなされています。実際ここから結論に導き出すのは早計ですが一旦の考察として導いていきます。

アドミニストレータ戦の中で、ユージオとともに去っていたツーベルクですが、彼らのフラクトライトは初期化された訳なので、時期的には存在しないことになります。その中、青い鳥(ここではアリスそのもの/記憶の欠片)が現れた場合、システム側からはイレギュラーなケースとしてノイズ処理されるのであれば、あのような演出がついたと説明が可能です。説明の合理性からの考察であれば、上記のような事から「青い鳥」はアリスだと考えられます。

 もう一つ、OPには「青い鳥」が現れるシーンがあるので、そちらについても同様に考察していきます。

 

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(アニメーション SAO Alicization WoU第一話OP引用)

 

最後の方で夜空の剣と青薔薇の剣があり、夜空の剣の方に青い鳥が乗っています。

こちらの場合は、ノイズのようなエフェクトではなく、空に羽ばたいていくのですが、どちらにしても、その場から居なくなるというところでは同じですので、先ほどと同じ考えで良いのですが、一つ気になる点としてはこの後、目を閉じるシーンに繋がっていくのですが、誰の目なのかについてです。

一連の映像の動きとして、アリスが歩きだした瞬間に一瞬ノイズがかった映像が流れ、その後上記シーンへ行き最後に瞳を閉じてOP終了の流れとなっています。

最後の瞳はアリスかキリトかで考察が大分変ってきます。

 

アリスの瞳のケース:アリスが歩きだす前はUW大戦の描写となっている事+アリスの葛藤/今までの事を思い出してるシーンのようになっている事を踏まえると、アリスが歩きだす原動力がこの瞳の奥に映し出された映像、つまりアリスの理想もしくは希望しているUW大戦後の世界?なのかもしれません。(青薔薇の剣が折れていない事も含めると更に未来の事象として扱える?)

 

キリトの瞳のケース:これについてはアリスが映っているという事から、キリトが自失状態の時の視点から見たUWの世界という説です。

こちらに関しては、OP最初から考察対象です。今までの歴代キャラが素早く流れ、最後にSAO時代のキリト(キリトの心意との関連からSAO時代のキリト?)が現れるシーンがあります。

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(アニメーション SAO Alicization WoU第一話OP引用)

 

このキリトの瞳に映っているのが自失状態のキリトで、最後にアスナに手を差し伸べられているところからも、ほぼ確実にキリト視点から始まっていると判断出来ます。

その後、アリスの顔が映り、青い鳥が映るまでの映像は恐らくキリト視点で描かれているのではないかと思われます。(意識してみると尚そう見える気がします)

そのような考え方で行けば、最後に瞳を閉じるキャラとして、またアリスや夜空の剣、青薔薇の剣との関連性からしてもキリトが見てきたものであると考えることも出来ます。キリト視点から始まって、キリト視点で終わるというのも感覚的なものではありますが、頷ける気がします。

 

このような事から、どちらかというとキリトの瞳であるという説の方が優勢かなと思います。ただ、こちらの説で引っかかるのは、瞳が青く見える(景色で青くなってるだけ?)ので、アリス説もあるのではと個人的に思いましたので、どちらとも考察させていただきました。

余談ですが、個人的な解釈だと、最初のシリーズキャラが流れていくシーンはキリトの記憶/フラクトライトであり、それが閉ざされたことを意味し、WoU前半である事を踏まえるとキリト復活はまだ先の話であることから、最後の目を閉じる場面では自失状態で見てきたものを見て、まだ立ち上がれない様を描いてるようにも見えました。

 

さて、そもそも「青い鳥」って何を意味するのかというところです。「青い鳥」といえば童話/劇を思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回はその童話/劇との関係について、そもそも繋がる部分はあるのかを触れていきます。

童話の中では二人の子供が主体となって動いていくことになります。この中で「青い鳥」は幸福の象徴として描かれており、二人の子供はどうにか「青い鳥」を持ち帰ろうとし、様々な国(思い出の国、夜の御殿、贅沢の御殿、未来の国等)に訪れ、「青い鳥」を持ち帰ろうとしては様々な理由で「青い鳥」は居なくなる(死や変色等)のですが、ここでまず「青い鳥」は居なくなるという共通部分が存在します。

そして「青い鳥」の主題は「死と生命の意味」であり、どちらこといえば幸せや幸福について重視しているというよりは、生命について重視しているのではないかと考えられます。したがって、本作アリシの中で最も根幹的な事である魂や生命とのつながりも見えてくるわけです。

 

童話では最終的に捕まえることはできなかったが、鳥かごに青い羽根が入っていたことから、身近に幸せがあるという表向きのストーリで終わりとなります。

→幸せは身近にあるが案外気づかないものである。

 

これに対して戯曲では最後に「青い鳥」が必要だと言って終わります。そもそも、籠に青い鳥がいたのではなく、逃げた後に残った羽だったのだから欲していたものが手に入っていないのです。

→結局主人公は幸せを欲する。主人公たちは他人の幸せを妬む?

様々な国にいる青い鳥はその国の幸せであり、主人公らの幸せではない?だとすれば、UW大戦における様々な正義や幸せを手にするために戦うといった描写も頷けます。さらに幸せをその他の国から持ち帰ろうとするすることから、暗に奪おうとしている解釈も可能です。そこから繋がってると強くは言えませんがUW大戦の事を示すようにも見ることが出来ます。

そう考えるとアリスとおもわれる鳥は争いの原因であるのでは?と考えると、敵側のガブリエルの狙いであるALICEはラース側の狙いでもあるので、UW大戦の発端となった両者として捉えれば、争いの原因といえるのではないでしょうか?

結論からすると、UWとの繋がりは意識的に見れば、いくつも上げられるため「青い鳥」の意味は上記のような意味も含まれているのかもしれませんね。

 

 

最後までお読み頂き有難う御座いました!

「青い鳥」についての考察は楽しんで頂けたでしょうか?UoWのOPが変わった時に「青い鳥」がこれからどのような風に描かれていくのか気になりますね(^^)

「青い鳥」にはユージオではないか?と仰っていらっしゃった方もいましたので、少し最後に長々と話します。

ユージオ説に関して考察するとすれば、夜空の剣と青薔薇の剣があるとき、夜空の剣(つまりキリト側)に乗っている事や、最初の画像でのノイズ処理のようなエフェクトも同じように説明が可能です。さらに童話「青い鳥」も自失状態のキリトの視点から見れば、ユージオは自分が欲する幸せ/幸福であり、それはもう叶わないといった心象を表しているといった考察も可能なことから、ユージオ説も濃厚な線であると思われます。

 

このようにすると、アリス/ユージオどちらともを示しているようにも見受けられるので、考察がとても楽しい限りです!

OPには今回上げた「青い鳥」の他にガブリエルが飲み込んでいた「チェスのキング」やベルクーリの見ていた「壁画」、アリスが手に握る「鍵」、最後歩き始めたシーンの水たまりに映る「現実世界」等、様々な意味を含んだ映像となっていますので、是非皆様ご自身で考察を楽しんでいただきたいです!

勿論、私も考察し、的を得るような考察が出来たらブログにしてあげる予定です(^^)

 

今回も最後にと言いつつ、長々と書き進めてしまいましたが、SAO WoU楽しんでいきましょう!!!

改めて最後までお読み頂き有難う御座いました!

 

 

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